Microsoft「Copilot Cowork」が一般提供開始、従量課金のため有効化前に予算設定の確認を
- 公開
- 最終確認
- 著者
- BizMeow編集部
- 確認
- 中島 竜郎
POINT
Microsoft 365 Copilot の新機能「Copilot Cowork」が全世界で一般提供(GA)されました。 利用には Microsoft 365 Copilot ライセンスが必要で、さらにタスクごとに Copilot Credits で従量課金されます。 既定ではオフのため勝手に課金は始まりませんが、使う場合は事前に上限設定が重要です。
3行要約
- 複数の手順やツールにまたがる長時間の作業を最後まで実行する「Copilot Cowork」が、全世界で一般提供されました。
- Microsoft 365 Copilot のユーザーライセンスに加え、タスクごとに Copilot Credits で従量課金されます(PayGo は1クレジット0.01ドル)。
- 既定ではオフです。管理者が有効化と対象ユーザー、支出上限を決める仕組みが用意されています。
中小企業への影響
Microsoft 365 Copilot をすでに契約している企業にとっては、月額固定のライセンス料とは別に「使った分だけ費用が発生する」機能が加わる点が最大のポイントです。料金はモデルの利用、情報の取得、ツール呼び出し、実行時間の4要素から計算されるため、事前に金額を正確に見積もるのは難しい仕組みです。
一方で、Cowork は既定でオフになっているため、管理者が有効化しない限り費用は発生しません。予算管理の担当者が少ない中小企業では、「誰に使わせるか」「月にいくらまでか」を先に決めてから有効化するのが現実的です。Microsoft 365 Copilot を契約していない企業には、現時点で直接の影響はありません。
対象企業
- Microsoft 365 Copilot のユーザーライセンス(USL)を契約している企業
- 特に、Frontier プログラムで Cowork を試用していた企業(猶予期間の対象になる可能性あり)
何が変わったか
- 一般提供の開始:Frontier での約3か月のプレビューを経て、全世界の Microsoft 365 Copilot 利用企業向けに提供されました。
- 料金体系:Microsoft 365 Copilot USL が前提で、そのうえで Cowork の利用分が Copilot Credits 建てで従量課金されます。支払い方法は都度払いの PayGo(1クレジット0.01ドル)と、利用量を事前にコミットして割引を受ける P3 の2種類です。
- コスト管理機能:テナント・グループ・ユーザー単位の支出上限、利用アラートのしきい値設定、利用状況レポート、タスクごとのクレジット消費表示、ユーザーからの追加クレジット申請などが提供されます。
- 利用モデル:GA 時点では Anthropic の Opus 4.8 や Sonnet 4.6 で動作します。Frontier では GPT 5.5 も利用でき、低コスト向けの独自モデル「Cowork 1」が今後数週間でリリース予定とされています。
- プラグイン:9つのパートナープラグインが提供開始され、今後 MoneyForward などを含む8つが追加予定とされています。
- セキュリティ・コンプライアンス:監査ログ、DSPM、電子情報開示(eDiscovery)、インサイダーリスク管理などが GA 時点で対象です。データ損失防止(DLP)は「近日提供」とされています。
なお、Microsoft は社内テストで「Claude Cowork(Microsoft 365 コネクター利用)と比べて1プロンプトあたり平均30〜40%安かった」としていますが、これは Microsoft 社内チームによる分析であり、実際のコストは使い方や設定などで変わると注記されています。
対応が必要か
※ 時点の編集部の見解です。修正版の公開や仕様の変更で状況は変わるため、対応の前に出典やメーカーの最新情報もご確認ください。
- Microsoft 365 Copilot を契約していない企業:対応は不要です。
- 契約しているが Cowork を使う予定がない企業:既定でオフのため、急いで対応する必要はありません。
- 使ってみたい企業:有効化の前に、支出上限とアラートを設定してください。従量課金のため、上限なしで全社に開放すると費用が読めなくなります。
- Frontier で試用していた企業:猶予期間の終了日を把握し、それまでに予算設定を済ませておきましょう。
対応方法
- Microsoft 365 管理者が、自社テナントで Cowork が無効になっているかを確認する。
- 試す場合は、利用者を少人数のグループに絞って有効化する。
- テナント・グループ・ユーザー単位で支出上限を設定し、利用アラートの通知先を決める。
- 支払い方法は、利用量が読めないうちは PayGo、利用量が安定してから P3 の検討、という順番が無理のない進め方です。
- Microsoft が提供する見積もり用スプレッドシートや Microsoft Learn の料金・コスト管理の解説を参照し、利用レポートで実際の消費を確認しながら予算を見直す。
- DLP は GA 時点ではまだ対象外のため、機密情報を扱う業務での利用範囲は慎重に判断する。
いつからか
- 一般提供と課金は、発表当日から開始されています。
- Frontier プログラム期間(3月30日〜6月16日)中に Cowork を使ったユーザーが1人以上いたテナントは、2026年7月1日まで課金されない猶予期間があります。
- データライフサイクル管理は6月22日に GA 予定、独自モデル「Cowork 1」は今後数週間でリリース予定とされています。
SOURCES 出典
- Copilot Cowork is now generally availableA: 一次情報 / 2026年10月3日 確認
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