中小企業のPC管理で最低限やるべきこと 1日で始められる5つの手順
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- 中島 竜郎
POINT
PC台帳を作る、更新を止めない、管理者権限を絞る、退職時の手順を決める、バックアップを確認する。この5つを押さえるだけで、よくあるトラブルと情報漏えいのリスクを大きく減らせます。終わったら、IPAの「5分でできる情報セキュリティ自社診断」で自社の状況を確かめましょう。
対象読者
IT担当者がいない、または兼任で、PCの管理が「各自任せ」になっている会社の方。
この手順書でできること
PC管理の最低限のルールを、1日で整えることを目標にします。高価なツールは使いません。
手順を終えたら、IPA(情報処理推進機構)が公開している「5分でできる情報セキュリティ自社診断」で、自社の対策状況を確認することをおすすめします(「次のステップ」を参照)。
手順1:PC台帳を作る(1〜2時間)
Excelで次の項目の表を作り、全PCを記入します。
- 使用者
- メーカー・機種
- 購入時期
- OSとバージョン
- 管理者権限を持っているか
チェック:保証やサポートが切れたPC、サポートが終了したOSのPCがないか確認します。
手順2:更新を止めない(30分)
- WindowsとOffice、ブラウザ(Chrome、Edgeなど)の自動更新が有効か確認する
- 「更新して再起動」を先延ばしにしないよう、週1回の再起動を社内ルールにする
チェック:台帳にOSのバージョンを記入し、古いまま止まっているPCがないか確認します。
手順3:管理者権限を絞る(1時間)
普段使うアカウントに管理者権限があると、ウイルスなどに感染したときの被害が大きくなります。
- 普段の作業は、管理者権限のないアカウントで行う
- ソフトのインストールが必要なときだけ、決まった担当者が対応する
手順4:退職・異動時の手順を決める(30分)
次の項目をチェックリストにします。
- PCの回収と初期化
- メール・クラウドサービスのアカウント停止
- 共有フォルダ・チャットの権限の削除
- 業務データの引き継ぎ先の確認
- 台帳の更新
手順5:バックアップを確認する(1時間)
- 重要なデータがどこにあるか(PCの中か、共有フォルダか、クラウドか)を確認する
- バックアップが取られているか、実際に復元できるかを一度試す
- バックアップがPCやサーバーと同じ場所にしかない場合は、別の場所(クラウドなど)にも保管する
次のステップ
手順1〜5を終えたら、IPAの「5分でできる情報セキュリティ自社診断」を使って、自社の情報セキュリティ対策の状況を確認しましょう。PC管理以外の観点も含めて、できていない項目を洗い出すきっかけになります。
- 5分でできる情報セキュリティ自社診断(IPA):https://www.ipa.go.jp/security/guide/sme/ug65p90000019cbk-att/sme_guideline_v4.0_app_3.pdf
PCが増えてきたら、Microsoft 365の上位プランなどに含まれる端末管理機能を使うと、台帳の自動化、更新状況の確認、紛失時の遠隔ロックなどができるようになります。
注意点
- 台帳にパスワードは書かないでください。
- ルールを作ったら、半年に1回は見直す日を決めておきましょう。見直しの際に自社診断をあわせて行うと、前回からの変化を確認しやすくなります。
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